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Channel: 福本伸行 –あらゆる元ネタ・由来を解説するサイト 「タネタン」
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現在の貨幣価値に換算すると◯◯円である

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「現在の貨幣価値に換算すると◯◯円である」は主に時代劇や古い時代を舞台としたドラマやアニメなどにおいて貨幣の価値がよくわからなかい時に使われる。
その言葉どおり当時の「●●円」あるいは「●●両」などは現在であれば「◯◯円」に相当するという意味で使われるが、必ずしも正確な数字を解説しているとは限らない。
日本の通貨だけでなく海外の通貨でいまいちかちがわからない時などにも使われる。

「現在の貨幣価値に換算すると◯◯円である」の元ネタ

一般的に使われる言葉ではあるが、ネタ的に使用される場合は福本伸行の麻雀漫画『アカギ〜闇に降り立った天才〜』が元ネタ。
このマンガは1950年代を舞台として描かれており、通貨自体は「円」であるが現在とはその価値が大きく異るため、セリフなどで金額が出てくる度に「現在の貨幣価値に換算すると◯◯円である」という注釈が付くのである。アニメ版ではナレーション役の古谷徹がこのセリフを言うわけだが、これが結構しつこいためネタとして使用されることが多い。

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◯◯に●●ペリカ

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「◯◯に●●ペリカ」はクイズの解答をする際や、この先こうなると予想するような時に使用される。
「◯◯」には答えや予想を、「●●」には数字が入る。

「◯◯に●●ペリカ」の元ネタ

「ペリカ」というのはマンガ『賭博破戒録カイジ』に登場する架空の通貨である。
借金を背負ったカイジは地下で強制労働をさせられるのだが、そこで給料として支払われるのがペリカである。ペリカは地下の強制労働場だけで使用できる通貨で、その価値は円の1/10となっている。カイジは一ヶ月の労働によって91,000ペリカ、つまり地上での9,100円を得る。労働場ではビールやおつまみなどがペリカによって販売されるが、その物価も地上の倍ほどである。

【カイジ】ペリカ 名刺ケース【カイジ】ペリカ 名刺ケース

「◯◯に●●ペリカ」という言葉はその通貨を賭ける時に使われるというわけである。金額については自由だが、「3,000」という数字を見かけることも多い。これはかつてTBSで放送されていたテレビ番組『クイズダービー』における「はらたいらさんに3,000点」というフレーズが元だと思われる。はらたいらさんは番組レギュラーの漫画家であり、非常に正解率が高かった。最後の問題では「はらたいらさんに全部」という言葉を何度も耳にしたものだ。

この「ペリカ」と同要に使われる通貨として「ジンバブエドル」や「ペソ」、「ガバス」がある。「ガバス」はゲーム雑誌のファミ通で投稿が採用されると貰える通貨で、ゲームハード、ソフトなどと交換することができる。

2012年9月にUCCが「ペリカ(Pelica)」というコーヒーメーカーを発売したが、全く関係無い

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倍プッシュだ…!

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「倍プッシュだ…!」はギャンブルに関するシーンなどで使われる言葉またはそのAA
元ネタについては後述するが、そのままの用法としてギャンブル関連や株、FXなどといった投資関連の話題で使用されることも多い。

倍プッシュだ

「倍プッシュだ…!」の元ネタ・意味

そもそも「倍プッシュ」というのはギャンブル等における攻略法の一つ。勝つ確率が2分の1かつ配当が2倍のギャンブルにおいて、負けた場合に次もまた負けた分を上乗せして賭けるという方法。また負けたらさらにその倍と賭けていくことで、絶対に損をしないというわけだ。実際には資金が尽きてしまえばそれ以上倍プッシュはできないため必勝法とは言いがたい。倍プッシュ法はマーチンゲール法とも言われる。

「倍プッシュだ…!」というフレーズやAAの元ネタは福本伸行のマンガ『アカギ』における主人公アカギの台詞である。2巻に登場するセリフであり、裏プロの雀士である矢木を相手に勝利した後、さらに倍プッシュで勝負するというシーンから。つまりこの場合の倍プッシュは負けた分を取り返すのではなく、勝って得た金をさらに倍にしてやろうという倍プッシュである。

アカギ―闇に降り立った天才 (第1巻) (近代麻雀コミックス)アカギ―闇に降り立った天才 (第1巻) (近代麻雀コミックス)

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異端の◯◯感性を武器とする男

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「異端の◯◯感性を武器とする男」は主に福本伸行関連、あるいは麻雀関連のスレにて貼られるAA。
サングラスのおっさんのAAであり、「尾神は最初に」「その後」「異端の◯◯感性を武器とする男……!」という三つの文章を改変してネタに用いられる。

異端の感性

異端の◯◯感性を武器とする男の元ネタ

このAAの元ネタは福本伸行の麻雀漫画『天 天和通りの快男児』に登場する尾上というキャラクターにまつわる作中のナレーションである。

『天』単行本第6巻に収録されている第52話『けむりの刃』で登場するこのフレーズ。
ストーリーは麻雀の東西対決という闘い。主人公の天は東の代表であり実力者。西はそんな天を潰すために本来の出場者を体調不良ということにして代打ちを用意する。その代打ちというのがこの尾上という男。尾上は天を落とすためだけに投入された人物であり、普通の雀士とは異彩を放っていた。

最初の一局が始まると尾上は5巡目まで自分より後の天と全く同じ牌を捨てるという戦法を取る。尾上は目立つ捨て牌をすることで自分に注目を集めさせ、その間に同じ西の代表である南郷を勝たせようとしている、と天は予想する。実際に序盤の尾上の手はバラバラであり和了を放棄しているような手であった。結局天の予想した通りに西の南郷が和了ることになるわけだが、南郷が和了った段階では尾上は実は手が出来上がっていたのである。そしてそれに天は気づいていない……。

そこで入ったナレーションが「尾上は最初にプレッシャーを与える捨て牌を作り……その後に残った手牌で手を作り直すという……異端の麻雀感性を武器とする男……!」である。
福本伸行関連のスレで貼られるため、メジャーなカイジやアカギ関連かと思われがちだが、それらと比べるとわりとマイナーな『天』からのものということもあって、スレでも異端ぶりを発揮している。

改変例

異端の感性5
異端の感性4
異端の感性3
異端の感性2

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ところがどっこい…夢じゃありません…現実です…!

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「ところがどっこい…夢じゃありません…現実です…!これが現実!」は夢かと思いたくなるような過酷な状況を悲観する者に対して厳しい現実を突きつけるセリフおよびAA
また、「ところがどっこい、◯◯じゃありません。」と◯◯を否定する際などにも用いられる。

ところがどっこい

ところがどっこい…夢じゃありません…現実です…!これが現実!の元ネタ

このフレーズは福本伸行のマンガ『賭博破戒録カイジ』の登場人物・一条のセリフである。

コミック12巻に収録されている第125話「灰燼」でのセリフ。
通常の1,000倍にあたる一玉4,000円で、当たれば一気に7億という大金を手にすることができる巨大パチンコ「」で勝負をするカイジ。様々な策を用意して勝負に挑むも最後の当たりにまで到達することができず、資金を使い尽くしてしまう。資金がなくなり勝負ができなくなって絶望したカイジの「嘘だ…夢だろ…これ…夢に決まってる……!」というセリフに対し、カジノの店長である一条が言い放ったのが「ところがどっこい…夢じゃありません…現実です…!これが現実!」というセリフだったのである。

店長の一条は当初はクールに振舞っていたものの、カイジ達の様々な策によって徐々に沼が攻略されていくにつれ焦りを感じていた。完全に攻略されてしまうのではないかという焦りからそのキャラクターは崩れていくが、カイジ達の資金が尽きたことで勝利を確信し、このような発言に至ったのである。

カイジ逆転の心理学――困難に打ち勝つ・人生を切り開くテクニック――

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圧倒的後悔

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圧倒的後悔は通常の後悔の領域を越えた出来事が発生した際に用いる言葉。
「夜中に甘いもの食べてニキビが出来た・・・圧倒的後悔」
「夜中に書いたラブレターを投函してしまった・・・圧倒的後悔」
「明日テストなのにこち亀全巻読破・・・圧倒的後悔」など

圧倒的後悔の元ネタ

圧倒的後悔はアメトーークの「福本伸行先生にシビれた芸人っ・・・・・・・!」にてブラックマヨネーズの吉田が発した言葉(新ギャグ)。
福本作品の名言を紹介するコーナーで吉田は『賭博黙示録カイジ』でのカイジの以下の脳内セリフを紹介。

一度割れたグラスは いくらその破片を集めても もう元のグラスには戻らない
破片は破片でありグラスではない
今 状況はまるで変わってしまった・・・・・・・・
なのになぜか人は 一度・・・・・・こうと決めた戦略を貫こうとしてしまう・・・・・・・・
それがもう今の状況に合わぬ・・・・・・
欠陥だらけの時代遅れポンコツだと薄々知りながら ・・・・・・しかし放すことができない
狂躁に駆られてしまう 抑えがたく・・・・・・・・・

『賭博黙示録カイジ』単行本第2巻・第23話「惨敗」より

この名言を紹介した後、吉田は「動物は一度成功した方法に頼りすぎてしまう、時は流れているのに。ヒーハーとかまさにそう。”どうかしてるぜ”とかこの番組で言わしてもらったんですけど、僕は進みたいんで別のを考えてきた」と前フリした後で以下のようなくだりで新ギャグを発表した。

吉田「(宮迫に)こないだ吉田のことプロデューサーが褒めてたよ、とか言うてもらっていいすか」
宮迫「吉田、こないだ番組のプロデューサーがお前のことめっちゃ褒めてたで」
吉田「マジすか?褒めてくれてました?・・・ニンマリ!・・・・・」
・・・・・・・・・・・・クスクス(観客)・・・・・・
吉田「圧倒的後悔ですよ今」

吉田の新ギャグ「ニンマリ!」はだだスベリしたがその後の「圧倒的後悔」で笑いをとった
しかし「圧倒的◯◯」は福本作品でよく使われるフレーズであるため、吉田の完全なオリジナルギャグではない。
この後、福本先生が番組に登場し、吉田はさっき生まれたばかりのギャグ「圧倒的後悔」の使用許可をもらったので正式に吉田の新ギャグとなった

吉田「先生。僕ニンマリというギャグを発表して、もひとつやったんですよ。
でもその後、圧倒的後悔という言葉をつけたすといけるんじゃないかということになったんで、圧倒的後悔という言葉の権利もらってもいいですか?」
福本先生「ありがとうございます。是非使ってください」
吉田「もしもそれ言うてもスベってたとしても、先生との合作ということで言わしてもらっていいですか」

賭博黙示録カイジ 2 (highstone comic)
賭博黙示録カイジ 2 (highstone comic)

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Fuck You ぶち殺すぞ…ゴミめら…!

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「Fuck You ぶち殺すぞ…ゴミめら…!」はうるさい人達を黙らせる時に使われるAA
ぶち殺したいほどのゴミどもを一喝する際に用いられる。

Fuckyou

Fuck You ぶち殺すぞ…ゴミめら…!の元ネタ

元ネタとなっているのはマンガ『賭博黙示録カイジ』の登場人物・利根川幸雄のセリフ。

物語序盤、ギャンブルの舞台となる船エスポワールのホールマスターとして登場し、ギャンブルのルールについて説明した利根川。簡単な説明で早速ギャンブルを始めようとするも、ギャンブルの参加者達はその説明だけでは納得できず、負けたらどうなるのかなどの詳しい説明を求める。そうして騒ぎ出す参加者達の言葉を遮り利根川が言い放ったのが「Fuck You ぶち殺すぞ…ゴミめら…!」である。その後はお説教のセリフが続き、それに感動し涙する参加者も…。

「ゴミめら」について

このフレーズの中で「ゴミめら」という部分に違和感を感じる人が少なくない。

確かに冷静に考えてみるとなんだかむず痒さを感じる言い方ではある。「め」と「ら」が逆、つまり「ゴミらめ!」と言うべきなんじゃないの?と考える人が多いわけである。しかし実際には「ゴミめら」で日本語的にも間違いないようだ。

「ゴミめ」というと「馬鹿め」のように相手を見下したような時につかわれる「め」と思ってしまう。それで間違いはないのだがここでは「奴」と書いて「め」と読む、つまり「ゴミのような奴」という意味になる。そして「ら」は「等」であり複数を表している。「ゴミめら」は「ゴミのような奴等」と言い換えることができるというわけだ。要は「めら」は「奴等」と書くことができ、見下した感じの「やつら」という意味になるということである。

「ゴミらめ」でも良いわけだが、「ゴミ等」にするとゴミ以外のものも含まれてしまうため意味が変わってくるという人もいる。というか日本語の専門家ではないのでこの辺で…。

実写版映画でも再現されている。

賭博黙示録カイジ(1) (ヤングマガジンコミックス)

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いけすかないマイペース野郎

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「いけすかないマイペース野郎」は野球選手のイチローを指して言う言葉
イチローの性格を指して批判する場合に使われたり、他の偉人などと比較するような話題の際に用いられることが多い。

イチローの流儀 (新潮文庫)

いけすかないマイペース野郎の元ネタ・意味

これはマンガ『賭博黙示録カイジ』の登場人物・利根川幸雄の言葉である。

ギャンブルの舞台である希望の船エスポワールのホールマスターとして登場し、ギャンブルの説明をする利根川。負けた時の処遇についてしつこく聞いてくる参加者達に対し、その質問を遮り演説のような説教を始めるのである。

ギャンブルの参加者達は借金まみれでどうしようもなくなったクズ共なわけだが、そんな彼らへの説教の中で「人生は勝たなきゃダメだ」という話が入る。ドジャースの野茂、将棋の羽生、イチロー、彼らが脚光を浴び誰もが称賛を惜しまないのは、ただ彼らが「勝ったから」だと話す。勝ったからこそ人格まで肯定されているのだ、と。そして、彼らがもし負け続けの人生であったならば、おそらく「野茂はウスノロ 羽生は根暗 イチローはいけすかないマイペース野郎」誰も相手にさえしない…と話すのであった。要は性格が悪いやつでも勝って成功すれば褒められるし、そうでなければただのクズ。お前らも負け続けてきたんだからそろそろ勝て、というお話。

野茂や羽生を例えに持ってくるあたりに少し古さを感じる(掲載されたのは1996年)が、確かに言われてみれば彼らの性格はその通りだと感じられる。しかし野茂が「ウスノロ」羽生は「根暗」と単語一つで評しているのに対してイチローだけ「いけすかないマイペース野郎」と妙に具体的で辛辣であることが印象的で、よくネタにされる所以だと思われる。

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頑張れ伊藤!誇り高きニート!

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「頑張れ伊藤!誇り高きニート!」はアニメ『逆境無頼カイジ破戒録』のオープニングの際に書き込まれるフレーズ。
主人公の伊藤カイジを応援するフレーズ。というわけではない。

頑張れ伊藤!誇り高きニート!の元ネタ・意味

このフレーズはアニメ『逆境無頼カイジ破戒録』のオープニング曲・Fear,and loathing in Las Vegasによる「Chase the Light!」の歌詞の空耳である。
逆境無頼カイジ 破戒録篇 DVD-BOX Ⅱ (本編4枚組)

オープニングを聞けばわかるが、スクリームやシャウトを取り入れたボーカルとなっており、歌詞はほとんど聞き取ることができない。このフレーズはサビの冒頭部分であり、本来は「絡まる意図 ほどいた時に」と歌っているのが「頑張れ伊藤!誇り高きニート!」に聞こえるというものである。主人公の名前が伊藤であること、そしてギャンブラーという名のニートであることなど、作品内容にも見事にマッチした空耳である。

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きたぜ、ぬるりと・・・

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「きたぜ、ぬるりと・・・」は何かしらの事象や人物がやって来たぜという意味で使われる言葉。

きたぜ、ぬるりと・・・の元ネタ

「きたぜ、ぬるりと・・・」は福本伸行の麻雀マンガ『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』の主人公・赤木しげる(アカギ)のセリフが元ネタである。

アカギ-闇に降り立った天才 2  
アカギ-闇に降り立った天才 2  

13歳の中学生であるアカギは博打の才能と運、命を賭した勝負にも臆しない狂気を併せ持つ。
第2巻にてアカギは暴力団と麻雀で800万円を賭けた大勝負で盲目の代打ち・市川と対局することになる。しかし、アカギは対局開始時間になっても現れなかったため仲間の南郷が代わりに打つことに。南郷はなんとか三鳴きテンパイで「中」待ちに持ち込むが、直後に市川が字牌(白・發・中)狙いのリーチ、上家がリーチ、下家がテンパイになる。
南郷の手牌は「三筒」「四筒」「五筒」「中」であるため、「中」を引けば和了り(アガリ)という場面だったが「白」を引いてしまう。「三筒」「四筒」「五筒」を捨てれば和了り放棄となるため、「中」か「白」を捨てざるを得ない状況に。しかも残り点棒は2,000、これを失うと全てが終わってしまう。
捨て牌を決められず行き詰まっていたその時、アカギが姿を現す。

アカギは南郷と交代し状況を確認し、アカギが選んだ捨て牌は「中」。市川が字牌待ちであるため通らないと思われたが、アカギは自分の捨て牌の中にあった「西」と「中」の位置を上下にずらし、「西」を切ったかのように見せるイカサマを発動。一巡しアカギが「白」を引けば和了りとなる場面で牌を引く際、アカギはこう言い放った。

なんでもいい 手段は選ばない
地獄を一度くぐっちまうことさ 南郷さん
ツキの女神はいつだって その先にしゃがみこんでいる
へへ・・・きたぜ、ぬるりと・・・

「きたぜ、ぬるりと・・・」と発した時は牌を触っているものの、どの牌かはまだ見ていなかった。しかし、手触りで「白」を引いたことがアカギには分かった。「白」は麻雀牌の中で唯一無地であるため、牌の腹を手で触ると牌を見ずとも白であることが分かる。麻雀用語で白のことを「ぬる」と呼ぶことがあるが、これは牌の腹が無地であるため「ぬるっと」していることから「ぬる」と呼ばれると思われる(実際には「白」の手触りは「ぬるっと」はしていないため正確な由来は不明)。
つまり、アカギが発した「きたぜ、ぬるりと・・・」は「白(ぬる)」を引いたぜという意味であり、「白」の無地の手触りを「ぬるり」と表現したものと思われる。
(実際、どういう意味で「ぬるり」と表現したかは作者にしか分からないが)
※「白」はフレームのような物が書かれている場合もあるが、日本では「白」は無地であることが多い。

元ネタではこのように「白」を引いたという意味で使われているが、ネット上では何かの事象が「現れた」、または人物がどこかの場所に「やって来た、現れた」という意味で使われる。

アカギの名言のひとつである「きたぜ、ぬるりと・・・」をあしらったiPhoneケースが発売されている
 iPhone 5 / 5s  アカギ × Highend berry
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『のうりん』でパロディ

のうりん2 (GA文庫)
ライトノベル『のうりん』の第2巻「第6限 萌の錬金術士」(アニメ版は第6話)において、流通科学科のエースであり田茂農林の「四天農」(5人いる)の1人である金上虎於(かねがみとらお)、通称・マネー金上が初登場時に「・・・きたぜ、ぬるりと・・・!」と発している。この場合は本来の元ネタの意味ではなく、「参上したぜ」という意味で使われている。金上虎於という名前は日本テレビで放送されていた出資を題材にしたリアリティ番組『マネーの虎』が元ネタ。ちなみに金上は虎於という名前だが女性である。

「第6限 萌の錬金術士」では、同じく『アカギ』のセリフ「狂気の沙汰ほど面白い」がパロディとして使われている。
別記事で解説→狂気の沙汰ほど面白い

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狂気の沙汰ほど面白い

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「狂気の沙汰ほど面白い」は狂気を孕んだ事象と対面した時に発する言葉。

狂気の沙汰ほど面白いの元ネタ・意味

「狂気の沙汰ほど面白い」は福本伸行の麻雀マンガ『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』の主人公・赤木しげる(アカギ)のセリフが元ネタである。
「狂気の沙汰ほど面白い」は『アカギ』の第2巻「第15話 無頼」に登場する。

アカギ-闇に降り立った天才 2  
アカギ-闇に降り立った天才 2  

主人公のアカギは13歳の中学生だが並外れた博打の才能と運、命を賭した勝負にも臆しない狂気を持つ。
第2巻でアカギは暴力団と麻雀で800万円を賭けた大勝負をすることになるが、勝負の前日に対戦相手の暴力団から呼び出しをくらう。アカギは拳銃を用意しろという条件を突きつけて呼び出しに応じる。
暴力団の要件はこちら側に寝返れ、いわば脅しだったのだがアカギはこれを拒否。アカギは呼び出しの条件の拳銃を受け取り帰ろうとするが、後ろの席に座っていたサングラスをかけた男(名は市川)が翌日の麻雀の対戦相手であることを見抜く。

無表情を決め込んでいる市川を見たアカギは、さっき受け取った拳銃に弾丸を一発だけ込め、数回弾倉を回して市川に向かって引き金を引く。弾丸は出なかったが、アカギが弾丸が出ないように回していたことを市川は看破しており、アカギがその場を去ろうとすると、市川は相手に引き金を向けたなら、自分に向けても引き金を引くべきだとアカギを呼び止める。そしてアカギは「引き金はあんたが引くんだ」と返す。
アカギを呼び出した暴力団員は「バカなギャンブルにつきあうことはない」と市川を引き止めようとするが、市川はこう言い放つ。

市川:
この世の中・・・
バカな真似ほど・・・
狂気の沙汰ほど面白い・・・!

市川は実は盲目で、若い頃に同じような遊びをした時に銃が暴発して視力を失ったと語り、盲目であるため狙いが外れないようにアカギの口の中に銃口を差し込んで狙いを定める。銃口を突きつけた後、市川とアカギは以下のやり取りをする。

市川:
弾が出れば文句なく地獄行きだ・・・
ククク・・・
気分はどうかな赤木君・・・?

アカギ:
ククク・・・
面白い・・・
狂気の沙汰ほど面白い・・・!

結果、引き金を引いたが弾は出ず、翌日の麻雀でアカギは市川と勝負をつけることとなる。
「狂気の沙汰ほど面白い・・・!」は市川が先に言ったセリフで、アカギはそのまま引用しているだけである。
市川のセリフは「バカな真似ほど・・・狂気の沙汰ほど面白い・・・!」であるが、
アカギのセリフは「面白い・・・狂気の沙汰ほど面白い・・・!」であった。
「狂気の沙汰」は「狂気を孕んでいる事柄」を意味し、博打という身を削る勝負に挑む2人は、今回のロシアンルーレット然り、常に狂気に満ちた勝負を望んでいると言える。

『のうりん』でパロディ

のうりん2 (GA文庫)
ライトノベル『のうりん』の第2巻「第6限 萌の錬金術士」(アニメ版は第6話)にて、アカギの「面白い・・・狂気の沙汰ほど面白い・・・!」がパロディとして登場する。

田茂農林の「四天農」(5人いる)の1人であるマネー金上こと金上虎於(かねがみとらお)は、丸太に菌を植えてシイタケやシメジなどを栽培する「キノコの菌打ち栽培」を利用し、「股の間からキノコが生えてくる人形」を考案。これは木材を人形の形に加工し、人形の股にキノコの菌を打ち込みキノコを生えさせるという卑猥な商品。同席した同じく「四天農」の1人・バイオ鈴木こと鈴木燈(あかり)は、キノコの先端にヨーグルトを塗るという完全にアウトなオプションを考案。それを聞いたマネー金上が「面白い・・・狂気の沙汰ほど面白い・・・!」とバイオ鈴木の案に賛同するという流れである。つまりは完全に下ネタの商品ということになる。

「第6限 萌の錬金術士」では、同じく『アカギ』のセリフ「きたぜ、ぬるりと・・・」がパロディとして使われている。
別記事で解説→きたぜ、ぬるりと・・・

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あ透明牌

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「あ透明牌」はゲームメーカーのカルチャーブレーンに関するワード。
あまり多用するとよくないとかなんとか。

あ透明牌とは・元ネタ

これはカルチャーブレーンから発売されたニンテンドーDS用ゲームソフト『闘牌伝説「アカギ」DS ~闇に舞い降りた天才~』の公式サイトに掲載されていた言葉が元ネタ。カルチャーブレーン公式サイトの同ソフトの解説文において、本来は「あの透明牌」と書くべきところをなんらかのミスによって「あ透明牌」と表記されてしまっていたのである。

闘牌伝説「アカギ」DS ~闇に舞い降りた天才~

ただの脱字と言えばそれまでであり、大したことではないようにも思えるが、そもそもこのカルチャーブレーンという会社が他にもいろいろとネタの宝庫であったことからこの誤植についてもネタにされている。なぜかカルチャーブレーンという会社を語る上で欠かせないワードとなっており、2chのカルチャーブレーンスレなどではとにかくこの「あ透明牌」が連呼されていたりする。訴訟も辞さない。

ちなみに透明牌というのはマンガ『アカギ』に登場する特殊ルール麻雀『鷲巣麻雀』で用いられるガラス製の透明で裏からも見える牌のことである。一部の牌が相手から丸見えの状態でゲームを進めるというもので、実際に作られ販売されていたりもする。

アカギ鷲巣麻雀牌

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見殺さナイン

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見殺さナインとは・元ネタ

「見殺さナイン」はマンガ『賭博覇王伝・零』に登場する言葉。
このマンガは簡単に言えば、高いIQを持つ主人公の零がギャンブルが強いやつを決める大会に出場するという話。

賭博覇王伝 零 5 (highstone comic)

様々なアトラクションをクリアする必要があるのだが、その中で『魔女の館』という21人の参加者が必要なアトラクションに挑むことに。仕方なしに大勢のモブキャラを引き連れてこれに挑む零。

提示されたヒントから暗号を解き、二桁の数字を入力するというゲームが行われる。制限時間があり失敗すれば全員が殺されるという過酷なゲーム。零はその暗号の答えはルート2の値であることを突き止める。正確にはルート2の値の小数点以下9桁目と10桁目の2つの数字が答えとなる。
ルート2の値というと「ひとよひとよにひとみごろ」という語呂合わせで覚えられているが、これだと「1.41421356」で8桁目までしかわからず、それ以降を覚えている者などいない。そこで零は地道な計算によって答えを出そうとする。

見事な計算方法によって答えに近づく零であったが、残り時間も少なくなっていくなかで周りの無能モブキャラ達は焦り出す。その中の一人がそんな計算など必要なく、答えは語呂合わせなのではないかと言い出す。「35642」で「見殺しに」なんじゃないのか?いや「35640」で「見殺しゼロ」なのでは?などと語呂合わせで答えを導き出そうとする。

そしてモブの中の一人が言い出したのが「35639」で「見殺さナイン」なのでは?というもの。この答えに他のモブキャラも「おおおっ・・・!」とまるで答えを見つけたかのように雄叫びを上げる。「39」という数字は他の部分でもさもヒントのように数字が並んでいたこともあり(実際には関係なかった)それと一致していることから「見殺さナイン=39」こそが正解だと意気上がるモブ達であった。結果どうなったかは是非作品を読んでいただきたい。

制限時間=死が刻一刻と迫る中で答えの出ない極限の心理状態からこのアホみたいな語呂合わせが正解であると疑わず「見殺さナイン!!」と連呼するモブ達が非常に印象的なのである。

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ああ…それにしても金が欲しいっ…!!

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ああ…それにしても金が欲しいっ…!!の元ネタ

「ああ…それにしても金が欲しいっ…!!」というフレーズは、その言葉通り、とにかくお金が欲しい時に使われる。

このフレーズはマンガ『賭博破戒録カイジ』が元ネタ。
『賭博破戒録カイジ』の第1話「行方」の一番最初のページで、真っ黒の背景にこの言葉のみが書かれている。

ああそれにしても金が欲しい

ストーリーとしては、『賭博黙示録カイジ』のラストでカイジが兵藤会長に敗れて終わり、それに続く新シリーズとしてこの『賭博破戒録カイジ』が始まった。「ああ…それにしても金が欲しいっ…!!」の次のページから兵藤会長の「わしは持っておる…!金をっ…!」という演説のシーンが始まるというところ。

誰の言葉なのか

『賭博黙示録カイジ』では第1話の最初は「未来は僕らの手の中」、『賭博堕天録カイジ』では「空虚…!」で始まっており、その後はナレーションがこれらの言葉を説明するように続いている。しかし、この「ああ…それにしても金が欲しいっ…!!」はそれらとは違い、誰かの叫びのように見える。

次のページから始まる演説で兵藤は、「100億はくだらぬ預金を持っておる」としながらも、「足らんわ」「もっともっと欲しいんじゃ」「人間の欲望はつまるところ金につきる」と熱く語っている。

この会長の金への執着心がまさに「ああ…それにしても金が欲しいっ…!!」という言葉と合致していることから、これは兵藤会長の心の叫び、あるいは演説の最初の一言だったかのようにも取れる。しかし兵藤がこのような口調で話すというのは少し違和感がある。

一方、主人公であるカイジはこの時、兵藤との賭けに敗れ1000万円の借金を背負った状態。そこからギャンブルでまた取り返そうと画策する。となると、これはカイジの言葉のようにも思える。

しかし、もっと深く考えてみればこの言葉は、およそこの世界のほとんどの人が心の中に持っているものではないだろうか。そして、このマンガに登場する多くの人達も同じ思いを抱えており、「金」が様々なドラマを生み出していく。もちろん、その中心にいるカイジも例外ではない。「ああ…それにしても金が欲しいっ…!!」という言葉は、このマンガ全体のテーマとなるような言葉なのではないだろうか。

人生を逆転する名言集

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死ねば助かるのに

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死ねば助かるのに

「死ねば助かるのに」は、ここぞという勝負時に思い出して欲しい名言。

「死ぬ」と「助かる」という矛盾した言葉のように聞こえるが…。

死ねば助かるのにの元ネタ

このフレーズは、漫画『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』の主人公・赤木しげるの台詞である。

ある夜、南郷という男がヤクザを相手に借金の棒引きを賭けて麻雀勝負を行っていた。勝てば借金がチャラになるが、負ければその借金は自身の生命保険によって返済されることとなる。

しかし南郷は流れに乗れず連敗、これ以上負けると次の半荘に進めないという状況に陥る。澱んだ空気を変えて欲しいという気持ちから、突如雀荘に入り込んで来た見知らぬ中学生・赤木しげるを自分が呼んだと嘘をつき招き入れる。

その直後、逆転も在り得るテンパイ(あと1牌で上がれる状態)へとこぎつけた南郷。しかしその逆転のためには、すでにリーチをかけている相手の危険牌を捨てる必要があった。危険牌を切り逆転を狙うか、安牌を切り最悪の事態だけは避けるかという決断を迫られる。

ここで南郷は危険を避け、無難に3位確保を狙って逆転のチャンスがある手を崩そうとする。牌を持ち、捨てようとしたその瞬間、背後に座っていた赤木がつぶやいたのが「死ねば助かるのに」である。

これは『アカギ』の第1話であり、作中で赤木が初めて発した言葉。この時まだ赤木は中学生。

「死ねば助かるのに」の後の赤木の言葉も重い。

赤木:
死ねば助かるのに

南郷:
おまえ…麻雀がわかるのか…?

赤木:
いや…全然…

ただ…今 気配が死んでいた…
背中に勝とうという強さがない ただ助かろうとしている
博打で負けの込んだ人間が最後に陥る思考回路…
あんたはただ怯えている

「死ぬ」と「助かる」は矛盾しているが、赤木が言いたいのは、ただ助かろうとする人間は、その場の窮地を凌ぐことができても結局は逃げ場を失う。死ぬ覚悟でリスクを背負い勇気を出して勝負することで助かる道も見えてくる、ということ。

赤木の言葉に考えを改めた南郷は捨てる牌を危険牌へと変え、その後逆転へと向かっていく。

上記の赤木の台詞の通り、赤木は麻雀のルールも何も知らない。赤木はどの牌を切れば良いのかわかっていたわけではなく、南郷が勝負をしにいっていないこと、そして勝負をする時は今まさにその時だった事を感じ取っていたというわけだ。

鷲津の言葉

『アカギ』でのライバルキャラと言えば鷲津巌。その鷲津も「死ねば助かるのに」と同じような考えの名言を残している。

赤木との血抜き麻雀で負けが続き財産を失い、自身の血液も抜かれ始めた鷲津。さらに赤木からの直撃を喰らえばもう勝負はどうなるかわからないという状況で、なんとか場をしのごうと考えていた。

逆転へのテンパイへとたどり着いた鷲津だったが、リーチをかければ捨て牌の選択はできなくなり、赤木に直接振り込んでしまうリスクも高くなる。それでも鷲津はそのリスクを背負いリーチを決断する。

鷲津:
今 優先すべきは… 何よりも守り…
守備… 守備… 守備… 打たぬこと…!

が…! が…! が…! が…! が…! が…! が…! 果たしてそうか…?

本当にそうか…?

もはやその考えじゃ立ち行かない…! ジリ貧…! 自滅…!

このままじゃわし… わしは… 死ぬじゃろっ…!!リーチッ!!! 

血を抜かれ死ぬことを恐れ、守ることばかりを考えていた鷲津がそのままではいづれ死ぬと悟り捨て身のリーチ。リスクを承知で前進した鷲津はこの直後に上がり牌をツモり窮地を脱した。

鷲津:
くはっ…! くふっ…! くふふふっ…!
ククク…! そうよの…!
びびって逃げ回る者に… 女神が微笑むはずもないっ…!

呆けとった…! わしは…!
呆れる程呆け… 忘れとった…! 勝ちへの道…!
勝利の常道を…!

勝負は… 勝負事は… なにはともあれ… まず…
押すっ…! 渾身の力で押すっ…!

赤木も鷲津も、逃げた先に勝ちは無く、勝負の時には死ぬことを覚悟して道を開いていかなければならない、と考えている。


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